移動遊園地

　6月下旬の夏至の頃に100年以上必ず開かれているお祭り、Town Moor Festival。Moorとは牧草地のことで、中心部のこのMoor以外にも市内いたるところに青々とした野原が広がっていて牛や馬の居るところもあれば市民の憩いの場になっているところもある。

　絶叫系遊具や観覧車など、全てが芝生の上に一夜にして組み立てられた移動遊園地なのである。これはすごい。ある意味、本当の絶叫系である(苦笑)。これは米国にも輸出された伝統なんだろうなあ。Fish&Chipsやホットドッグの屋台も山のように並んでいるが、決して美味しくはない。でも英米のルーツを感じられて楽しい。
　ちなみに英国の特徴として、これら屋台は一切酒を売ることが出来ない。ドイツではもっと簡単に酒が買えたと思うのだが、どこに行っても例えばFish&Chips専門店ではほとんどビールがないし（パブで食べる場合はもちろん別）、カフェでビールやワインが置いてある率も半々といったところ。ライセンス制度が厳しい為だが（そのくせ街の雑貨屋系で売るのはoff licenseといって許されていて、なんのこっちゃという感じ）、20世紀初頭にそれだけ酔っ払いで苦労したのだろう。もちろん、今も英国人の本質は変わっていないに違いない。前回の補足になるが、酔って暴れて物を壊したりする率が高いのは英国人で、それは攻撃的・外向的な気質を日頃包み隠しながら生活しているかららしい。ふーん。