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予選の結末とその他 [ふっとぼーる]

11月17日(水)
 ワールドカップ予選の最終結果はご存知の通りだが、こちらではトルコ対スイスの第2戦の終了後のシーンがいち早く放映されていた。
 試合終了後一目散に駆けてゆく選手。これは敵味方なく両方とも。選手入場口はメインスタンドの反対側にあって、ベンチからピッチを横断しないと帰れない。ピッチにはあらゆるものが観客席から投げ込まれている。スイス選手がトルコのコーチのケツに蹴り一発。ただしこのシーンがその後の引き金になったようには見えない。通路のトンネルに入ったところで乱闘勃発。中にカメラが入れないので不明だが、要は試合直後のテンションの高い状態で両チームを同じ通路で帰すのがまず問題なのだ。しかも警官が加担してスイス選手を蹴っていたという噂もある(真偽は不明)。スイス選手1名キ○タマ内出血のため入院とか。元は第1戦でスイス人たちがトルコ国歌にブーイングしたのが伏線とも言われる。どっちもどっちだが、国際試合は開催国の責任をまず問われる(そうしないといつまでたっても話が落ち着かないから。このことは我が近隣の、W杯やアジア杯をろくに運営できなかった民度の低い某国たちはよく肝に銘じておいたほうが良い。それが世界標準だ)ので、いかなる理由があってもトルコ側の厳罰は免れないだろう。よく言われるスイス人の排斥主義的な性格や、愚公ブラッターがスイス人であることを差し引いても。
 いずれにせよ、トルコは最終戦4-2と勝利したにもかかわらず敗退。第1戦の2-0、特にアウェイゴールなしが痛すぎた。次回大会の参加停止もありうる。高くついたものだ。あとはチェコと、スペイン。運だけで生き残ってきたがついに悪運の尽きたバーレーンに引導を渡したトリニダード・トバゴを含めて、この辺は順当な結果。ウルグアイはしかし、残念だった。オーストラリアの進出が今後のアジアに良い影響を与えてくれることを祈りたい。幸い、かのチームとサポーターはクリーンなようで、そういったチームが強いことを示してくれれば、低いレベルでの国際試合の理解しかない連中は自然に淘汰されようというものだ。

 ちなみにスイスがトルコに勝ったプレーオフ第1戦の土曜日、ジュネーブでは別の国際親善試合が行われていた。なんでこんな重要な日にわざわざ国際親善試合やねん!と思ってしまうが、もともと計画されていたところにプレーオフがあとから入ったのだろう。時間はプレーオフが夜、親善試合が夕方(ちなみにプレーオフ第1戦は首都・ベルンで。ジュネーブって首都やなかったんや。無知)。
 その試合とは…イングランド対アルゼンチン。危険すぎて中立国でしか出来ない試合なのである。マラドーナ何人抜きとかフォークランド紛争直後とかベッカム報復一発退場とかワンダーボーイオーウェンの登場とかとにかく話題に事欠かない因縁の対決。

 何が起こるんかなとあらぬ期待をしながら観ていたが(BBC生中継)、結論から言うと純粋に劇的で素晴らしい試合だった。両者の持ち味がよく出て(ただしベッカムはパスもシュートも不発だった)良い点の取り合い。ラスト4分、オーウェンの2得点で大逆転!その夜のニュースも次の日や次の次の日(月曜日)の新聞も大盛り上がり。そんな新聞の裏表紙がこちら:

 喜んでいるのはもちろんオーウェンだが、最近の話題はその左で寝ている人、クローチ(またはクラウチ)Peter Crouch。190cmオーバーの大柄なFWはこれまでイングランドにはなかったタイプで、今シーズン14億円の移籍金でサウサンプトンからリバプールに大抜擢された24歳。そして代表にも選出されているわけだが、どこかの国のFWたちと同様、肝心のところで決められない。代表戦ではブーイング、リバプールでもいまだゴールなし。元々気の優しい(弱い?)タイプのようで、しかもそれがみんな分かっているからチームメイトたちも彼をかばっているし、各紙の論調も厳しいながらも期待を残している。この写真の3点目だって実は競り合いの中でオーウェン(彼はじつはすごく小さい!)を抱え上げるような形で「アシスト」しているのだ。リーグでも彼のヘディングで落としたアシストとかはリバプールを随分救っているが、先日もPKを蹴らせてもらったにもかかわらずキーパーに弾かれ、悔しがっている横でモリエンテスがリバウンドを押し込む(苦笑)なんてシーンもあり、イマイチ貪欲さが足りないのかな、なんて思ってしまう(「クローチよ、自己中心的になれ!チームプレーを忘れることも必要だ!」なんてOBの発言も紙面をにぎわせている)。
 悔しがるのはこの時に限らない悪い癖だが、その人柄が応援したくなる選手であり、それは英国民も同様のようだ(他に身長のあるFWがあまりいないせいもある)。まあこのままダメなら本気でレッズ(リバプールの愛称)ファンと国民には見放されるだろうけどね。いまこれを書いているのは実は23日でリバプールはベティスとチャンピオンズリーグの予選。ホームで散々攻めながらもクローチはチャンスをはずしまくり、病気のうつった(?)モリエンテスにジェラードも決められず0-0のドロー。予選通過は自動的に決まるも、これでは連覇は遠いな、と。目下夫婦でこの気の優しいノッポ君の奮起を願って応援している。


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KDN

12月3日(土)、やっとクローチのリーグ初得点。
それも2点も!(1点目はループシュートをキーパーが押し込んでしまったのでオウンゴールに訂正)
ホームの観衆の喜ぶこと喜ぶこと!

あ、ニューカッスルですか?またしても追いつかれてホームで引き分け。
監督と、中盤の底で怠慢プレーを繰り返す某黒人選手は早く更迭した方がよいです(とみんな申しております)。
by KDN (2005-12-06 01:19) 

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