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新しい楽器 [音楽と趣味]

 D.はギターを持ってきているのだが、Tamaは何も持ってきていない。彼女が楽器をやりたいと言い出したので、Central Station近くにある老舗の楽器屋Newcastle Musicへ行った。

 小さな店だが、品揃えは充実している。ホームページを見て頂ければ分かるが、初心者用楽器は日本よりかなり安い。親切な頑固親父が応対してくれた。で、何をいくらで買ったのかというと、

 フィドルFiddleとバウロン(ボドラン)Bodhranである。どっちもアイリッシュやんけ!と突っ込まれそうなので先に解説をしておくと、リバプールほどではないにしてもこの北部イングランドの街はアイリッシュ音楽の影響が大きい。例えば、スコットランドのバグパイプとアイルランドのイーリアンパイプは形も音も音階も似ているが、前者は口で吹くのを併用するが後者は口を使わないという最大の違いがある。では、スコットランド国境に程近いこの地方のパイプ、ノーザンブリアン・パイプはどっちか?これが、口は使わないんですねぇ。フィドルの工房(バイオリンではなくてフィドルだと銘打っている)もいくつかあるし、バウロンも普通に楽器屋に置いてある。なんと言ってもRiverdanceの音楽が大好きなD.としてはイーリアンパイプもやりたかったのだが、さすがに高いし音がでかくて練習できない。そこでこのような取り合わせになった次第。(Riverdanceとアイリッシュダンス&音楽については、朋友Moriyさんの主宰するこちらのページを是非ご覧下さい。D.のレポートも来日公演のたびに掲載していただいていますが、今回の来日は観ることが出来ません。残念)
 Tamaは短期間ではあるがバイオリンの心得があるので、フィドルにした。ちなみにフィドルとバイオリンの違いは特になく、肩当てあご当てをするかしないか(フィドルは奏者の自由)といった程度。ただ、色付きになるととてもフィドルっぽい。多彩な色があって、個人的には大好きなプレイヤーMairin Fahyと同じ紫色がよかったのだが、この赤紫色もなかなかセクシーな色でこれに決定した。価格は弓も松脂もハードケースもついてたった75ポンド(15000円)だ。品質は日本の6~7万円する初心者用と全く変わらないかそれ以上。
 D.は便乗する形でバウロンを買ってしまった。模様が描かれてもっと良い革(この打面はヤギ革である)の製品もあったのだが、それはまたアイルランドを再訪した時に探すことにして、一番シンプルなものにした(しかし刻印入りの革だし、造りもとてもよい)。これはビーター(スティック)つきで39ポンド(8000円)。要らない物を買っているとTamaは文句を言ったが、楽器は色々種類があればあるほど楽しい生活ができる事を経験上知っているD.は黙殺した(笑)。それに、来年ダブリンでRiverdanceを観る予定が実はあるのだが、その生の楽器の掛け合いを観たらきっとそんな文句言わなくなるって。

 フィドルの演奏についてはよく分からないので今後のTamaの練習次第だが、バウロンはとっつきやすく奥の深い楽器で、とても楽しい。日本の大学の研究室ではカホン(フラメンコなんかで使う叩くイス)を叩いていたのだが(迷惑な話だ:苦笑)、それ以来の打楽器。なかなかアップストロークはきれいな音が出ないしダブルができなくて苦労するが、随分聴きこんだ音楽だからなんとなくリズム感は分かるのが嬉しい。もっと頑張って練習しよう。


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