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倫敦にて。 [英国内旅行]

12月28日~30日 ロンドンは雨、ニューカッスルは大雪
 年末バーゲン真っ只中のロンドンに行ってきた。性懲りもなくまたバスで。今回はMegaBus.comという格安国内長距離バスで、行きは1ポンド、帰りは3ポンド。所要時間7時間。まあ予想していたほどはひどくなかったが、低価格を反映して客層がやはり良くないことと、2階建てバスで高速道路を突っ走る怖さ(といってもこの国は鉄道もあまり信用できないのだが)が問題だろう。北イングランド方面からはShefieldで一回乗り換えなくてはならないのだが、行きの2台目のバスは特に狭苦しく、シートベルトもなく(!!)、かなり苦痛だった。帰りは快適だったが、Shefieldでトランクの荷物を自分で移し変えなくてはならないのが徹底されておらず、荷物がよそへ行ってしまって"SxxT!!"と絶叫している黒人もいた。運転手を信用せず、自分の荷物は自分で移動させるつもりでしっかり見張りましょう。


 さて、この豪華な建物はどこの宮殿でしょう?そう、ご存知の方も多いと思いますが、これは高級デパートのSelfridgesですね。今回のホテルはこの裏の4つ星。この時期は都心のホテルはビジネス客が居ないのでダンピング、一泊朝食つき二人で69ポンド(15000円)とロンドン的には破格。ただしホテルはフロントの雰囲気は良かったが、部屋とか設備とかは結構古臭くて、あまり高級感はなかった。残念。


 これはHarrodsの地下に設けられた新名所、ダイアナとドディの祭壇。コメントは控えさせていただきます。
 バーゲンが結局一番面白かったのはこの高級2店舗だった。それも服ではなく、キッチンウェアとか、ファイロファックスとか、日本ではあまり想定できない品がバーゲンされていてとても楽しめた。服を買うならまた違った感想かもしれないが、それこそバーゲン開始日の朝に参戦しないといけないのだろう。各百貨店が一番大々的にコーナーを設けているのは香水なんだけど、欲しい香水はどこも値下がりしていなかったので、しょせん客引き用バーゲン専用商品を並べているだけだろう。
 専門店としては英国的では全然ないがNIKEとADIDASが面白かった。残念ながら日本代表の新ユニフォームは正価のままだった(当たり前)。普段はお高くとまっているWedgwoodやBurberryもセール品を並べていたが、アウトレットやファクトリーショップの普及する最近ではあまりありがたみが感じられず。


 バーゲンには一切関係ない店のひとつがこちら、Neal's Yard Remedies。世界中のアロマをやる人なら誰でも知っている専門店であり、一度来てみたかった。本店はその名の通りここ、Neal's Yardにある。店そのものは意外なほど小さい。ちょこっとセール品も置いてあるが、街の喧騒を離れたところにあって、プロの店といった感じでとても良い。

 しかも騎馬警官がごく普通に通ってゆく(笑)。周辺の店の店主と「メリークリスマス!調子はどう?」なんて挨拶を交わしながら。観光客向けだけではない、自然な雰囲気。


 さて、今回のお目当ては実はバーゲンではなく、ミュージカル。そう、Lion King!伝統あるLyseum Theatreでロングラン公演中。外壁が工事中で見えないのは惜しい。


 しかし随所に味わい深い、格式ある雰囲気が見受けられる。

 なんと最前列のチケットなのでオーケストラ・ピットまで覗き込むことが出来る!指揮者はTシャツを着た兄ちゃん(笑)だが、自分も役者と一緒に歌っているのが聴こえるくらいの近く。特別料金を払ったりしたわけではなく、普通に公式サイトからチケットを買っただけであるが、インターネットで席を見ながら選んで買うことが出来る。e-チケットで手元で印刷することもできるし、予定を決めて来る場合には(日本からでも)この方法が一番であろう。

 最前列で見るなんてのは初めての経験なので(最高は伝説的なRiverdance初来日大阪初日の四列目だった)、実に興奮した。役者の表情もとてもよく見えるし、歌も力強く聴こえる。
 ミュージカルそのものの感想は演劇部出身のTamaがまた書いてくれることと思うが、歌も、踊りも、セットも、役者も、音楽も、全てが完璧。芝居はあまり詳しくないのだが、世界を代表するこのレベルでは全てが完璧なのが当たり前なのだな、と、強く感じた。要するに、本物。


 帰りに眺めた美しいテムズ川とロンドン・アイ、ウェストミンスター寺院とビッグ・ベン。この日中部・北部イングランドは大雪で、Newcastle Unitedの試合は開始わずか15分前にピッチの雪と周辺の交通事故多発のため中止という珍しい事態に。その拙速な対応が批判を招いていた。でも、ロンドンは透きとおった美しい1日だった。

 楽しいロンドンだったが、文句があるとすれば地下鉄の異常な値上がり。しかもこの後、大晦日の昼から24時間スト(争点もあるが、乗務員たちの「休みたい」という気持ちもあったとか)を張って、しかも年明けからまた値上げらしい。鉄道も値上げ。観光でも払いたくないくらい高いのだから、住人は大変だろう。オリンピック来ていらんと怒る住人の気持ちもよく分かる。食事はどこもなかなか美味しく、高すぎず(日本よりは高いが)楽しめたが、某ステーキ店で(日本人差別ではないと思うが)俺たちだけ頼んだモノが出てこず待たされるということがあった。もちろんチップは一切払わなかった。日本人は誰でも払うと思ったら大間違いである。(でも今度は習慣と英語を分かってない旅行者だと莫迦にしとんのやろな)


 おまけ。初めてピカデリーサーカスのジャパンセンターに行ってみた。特に何を買うつもりでもなかったが、手に入れにくいか手に入っても他の街では高いものを思わず買ってしまったのがこれ。マヨネーズはこちらのものは全然味が違う。幸いD.はマヨラーではないので苦労はしていないが。酢の味も全く違う。日本酒はラベルに英語の入った輸出専用の胡散臭いのならあるが、この白鹿は国内向けの本物だった(しかも1500円程度)。焼肉のタレは韓国食材コーナーを探せばありそうだが、モノのついでに購入。変り種のステーキソースとして使えそうだ。
 しかしジャパンセンター。日本食は一時的に忘れたつもりでいたが、寿司の匂いは脳幹を強烈に刺激した(笑)。買わなかったけど。


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テツ

そういや俺もニューヨークでライオンキング見ました。Dさまには負けますがそれでも3列目で。初ミュージカルで3列目やったんでかなり嬉しかったことを覚えております。しかも当日キャンセル待ちで5時間並んだことを思い出しました。ちなみに俺の横で待っていたANAのスッチーさんもナンパしたなぁ(笑)んでriverdanceは是非見に行きたい!!!ギター部に入った矢野君が今年rivedanceを見に行ってかなりはまっているみたいです。アイリッシュなギターを弾きたいってずっと行っているのですが、なにぶん俺はアメリカ音楽メインなんでアドバイスできずです。先輩なんか良いアドバイスを宜しくです。
by テツ (2006-01-10 00:46) 

KDN

そうか、NYで観てたか。そいつぁ素晴らしい。
アイリッシュなギターというのはちょっとイメージがわかない。
アイリッシュなエレクトリックの名手(ロリー・ギャラガーとか、ゲイリー・ムーアのTHIN LIZZYに残した曲とか)は知っているが。
クラシックギターでのアプローチは、スペイン系のギターをコードだけでなくスケーリングでメロディ弾けるようにすること。比較的近道だと思います(Riverdance自体もかなりフラメンコを加えているのでね。初来日で多忙なスケジュールを調整したマリア=パヘスが登場した瞬間は泣きそうになったなあ!)
個人的にはRiverdanceのサウンド・トラックとジプシー・キングス、もちろんRory Galagherの"IRISH TOUR '72"とTHIN LIZZYの"LIFE-LIVE"あたりはすり切れるくらい聴きこんだよ。THE CHIEFTAINSとか、アイリッシュ・トラッドのホンモノも素晴らしいし、ぜひ追求していって欲しいが、実際に俺たちのレベルでギターに反映するとなると、そういったモダンな解釈の方がいいかも。
RIVERDANCE、ピアノの楽譜ならこちらに持ってきてるよ。REEL AROUND THE SUNあたり、ギターに編曲してみたいね!
by KDN (2006-01-10 05:11) 

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