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Re-union THIN LIZZY [音楽と趣味]

3月20日(月)
 ブリティッシュ・ハードロックの雄、THIN LIZZYの再結成ライブが今日のNewcastleを皮切りにスタート。再結成というよりは故Phil Lynottの没後20周年トリビュートといった感じである。

 THIN LIZZYに在籍したメンバーはこの2人だけ、常に発案役のJohn Sykes(最後のアルバムとツアーに参加しただけであり、そのやや尊大?な性格のせいもあって認めない向きも多いようだが)と、最近仲直りしたのかいつも参加しているScott Gorham。Scottは今回のツアーでスポークスマンになっていて、BBCやらMetro新聞やらに登場している。BBCのインタビューは特に耳新しいことはなかったが、本人が自分はユダヤ系である(アメリカ人)と告白していたのがちょっと面白かった。Darren Whartonの参加も当初はアナウンスされていたのだが、キーボードなし、前座なしのやや寂しい構成だった。

 ベースは以前の再結成から一貫してMarco Mendoza。生で観るのは初めてだが、これくらいの普通のハードロックなら彼にとっては30%程度の能力でこなしているに違いない、と思わせる。本来フィンガーピッキングの超ハイテクスーパープレーヤーだが、このバンドではピック。右肩には以前と変わらない「福」の文字の刺青だったが、左肩に「愛」が追加されていた。(笑)

 ドラムも当初Carmine Appiceが来るとか書いてあってすごく楽しみにしていたのに参加せず、がっかり。代役はMichael Lee(Little Angels~Page/Plant)で、彼はNewcastle出身でドラムソロもあり、大変喝采を浴びていた。しかし少しおなかが出て、なんかそこら辺のスタジオにおるおっちゃんに近づいているぞ…(L.Angelsの時にキャーキャー言われていたあの姿は今いずこ...'69年生まれだからまだ35ぐらいのはず)

 さて内容だが、個々の演奏は非常にタイト。Tamaはそれぞれの正にプロ!といった演奏に大変感銘を受けていた。Johnの声はわざとか元からか、本当にPhilの雰囲気によく似ている(もちろん映像でしか見たことがないが)。観客はやはり「30年前は18歳でした」系おっちゃん・おばちゃん度高めだったが、若者も結構いるし親子連れも多い。
 但しツアーの初日であるせいもあって、まとまりや音作りはもう一つ。"Boys are back in town"のハモリとか結構がたがたで…別にJohnとScottの仲が(未だに)悪いわけでもないと思うのだが。あと、地元の音響屋なんだろうけど、下手くそでせっかくのベースがべこんべこん言うてるし、ギターや歌もダンゴになってしまってちょっと困ったものだった。ちょこちょこと演奏上のトラブルもあったし、やけにあっさりと終了してしまった(アンコール1回で最後の曲はBlack Roseだったが、この曲で終わるという構成はちょっと納得がいかない。もう一回予定していたけど今日は取りやめ、だったのではないか)。
 これがTHIN LIZZYであるという気持ちで聴くとちょっとガッカリする部分もなきにしもあらずだったが、THIN LIZZYをよく知る者による最高のトリビュート・バンドとして楽しむことができた。シンプルなセット(といってもこのCity Hallはいつもとてもシンプルなセットだが)で各プレーヤーの実力はとてもはっきり観ることが出来た。John Sykesのギター・ヒーローぶりはやはり一見の価値がある。


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