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夏休み(1) ポルトガル [国外旅行]

6月29日~7月6日 ずっと晴れ
 学会と夏休みのためイベリア半島へ。バルセロナには滞在したことがあるが、それ以外は初めて。学会のあるポルトガルまで格安航空会社を使うが、Newcastleからはポルトガル南岸のFaroに行くEasyjetの便しかない(基本的に格安会社は大都市間以外はリゾート便ばかりなのだ)。そこでバスでリバプールまで行って、Ryanairでポルトへ向かう。リバプールまではバスで5時間ほどだが、料金は3000円程度。鉄道の半額以下である。

 リバプール空港は普通の地方空港だが(といっても日本の地方空港とは比べ物にならないくらい広いが)、名前がなんと「ジョン・レノン空港」。まさか自分の死後に空港の名前になるとは思っても見なかっただろうなぁ!


 ポルトガル第二の都市、そして歴史的にも商業の中心都市であるポルト(でも人口は30万しかいない)。この国全体に言えることだが、はるかなるヨーロッパの西の果ての田舎といった感じ。治安は良くはなさそうだが緊張を強いられるほどではない。ただ、南欧らしいちょっと猥雑な雰囲気。

 ドウロ河の両岸に発達した街で、この写真の2段橋も名物。最大の産出物といえばなんといってもポートワイン。大いに試飲を楽しんだ。王政の時代の雰囲気を残す商工会議所・ボルサ宮は絢爛たる豪華さで、19世紀の建造だがイスラム文化の影響を今に伝えている。サラザールの独裁時代(1932-1974)にも政治の影響を受けることなく、独立を守っていたという。
 サン・ベント駅のアズレージョ(色タイル)の飾りなども実に美しかったが、この辺りはあまり治安が良くなさそうだった。


 首都・リスボンへは列車で2時間半。この日はW杯ポルトガル対イングランドの日で、町中がくれいじぃになっていて大変だった。といっても、基本的に陽気で、人に危害を加える性質のものではない。異邦人にも優しい(でもアジア人は珍しいのか、子供たちがマジマジと顔を見つめてくる。オラ!と笑いかけると恥ずかしそうに笑い返してくれるが)。このモニュメントはテージョ河に向かって立つ「発見のモニュメント」。

 日本も「発見」されたことになっているが、この年号が実は台風で難破したポルトガル船が豊後の国で「救出」してもらった年であることは、日本人旅行者はよく知っているが連中は分かっていないだろう。欧州人の傲慢とまでは言わないが、あほ。(笑)

 ジェロニモス修道院。16世紀の最もポルトガルが繁栄した時代の、富と英知をつぎ込んだ代表的な建築物。宗教には興味がないが、この素晴らしい様式美には感嘆の声しか出ない。それくらい素晴らしい。

 ポルトもそうだったが、リスボンで素晴らしかったのはなんと言っても食べ物。シーフードのリゾットArroz de Mariscoや焼き魚系、そして安ワイン(ビールは美味しくなかった)。街の中心部でも、ポルトの路地でも実に美味しい店ばかりだった。幸い、ボッタクリに遭うこともなく食事を満喫!ちなみにポルトガルでよく言われるのは「パンと突き出しは別料金」であることだが、確かに別料金であるがその金額は0.50ユーロ(70円)程度のもの。全体の値段の安さを考えれば、席料程度のものとしてケチらない方が良いと思われる。食事や公共料金はとにかく安い。ヨーロッパで一番安いという説もあるが、本当だろう。ちなみに英語はめったに通じないが、それほど困ることはなかった。

 その他、詳しい観光話は近日Tamaが書くと思うので割愛。D.は学会があったのであまり観光していない。7月の南欧のイメージよりも意外と涼しかったこと、市電や地下鉄で怖い目に遭うことはなかったこと(それでも十分注意するに越したことはない)などを付け加えておこう。なお、ポルトガルがフランスに敗北した日は街角のレストランでブラジル人の同僚やえらい先生と飲みながらテレビを観ていたのだが、負けたからといって特に大暴れをするわけでもなく、よくここまで頑張ったムードが満ち溢れていて、やっぱりフレンドリーな国だなと実感した次第。


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