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倫敦にて:2回目 [英国内旅行]

12月27日~30日 ずっと曇りか雨
 年末のセール真っ盛りのロンドンへ。昨年は片道1ポンドのMega Busだったが(結構怖い思いもした)、今年は最大手の安心バス会社National Express。こちらも最近は超早割りをやっていて、片道6ポンドとかである。しかも乗り換えなし。よきかな♪などと言っていたら、翌年年明け早々にロンドン~アバディーンの夜行便のダブルデッカー(2階建てバス)が転倒、2人死亡多数重傷の大惨事が発生。事故後直ちにダブルデッカーの使用を中止しており、この事故にも関わらずバス旅行は最も安全な旅行手段であり続けている(つまり、それだけ鉄道の事故が多い)ことは英国民の誰もが認めるところだという。まあその通りなんだろうが、日本でも長距離バスの事故は発生しているわけだし、大体Mega Busのようにシートベルトのないボロボロダブルデッカーが爆走している困った会社もあるわけで、死者の出る事故はそりゃ起こるだろう。まあもう乗る機会もないだろうしな。…と思っていたのだが、困ったことにそのNational Expressに事故後(しかも正規料金で!)乗るハメになってしまう。この話はまた改めて。
 ということで、今回のロンドンは前回ほどのセール・ショッパーではなく(といいつつも何やかやと買い物してしまったが)、観光と観劇。「オペラ座の怪人」と「レ・ミゼラブル」を見てきたぞ。個人的には後者の方が面白かった。席はあまりよくなかったが、やはり世界最高のミュージカルは常に完璧であるという当たり前のことを再確認させられた。

 ロンドン・アイから見下ろしたビッグベンとウェストミンスター、およびロンドンの夜景。今回、電気会社とガス会社の支払いで得たポイントをマイレージプログラム(Airmiles)で使って、ロンドン塔とロンドン・アイの無料券をもらって行ってきた。このプログラムは英国で最も古いマイレージの一つで、このポイントを使って航空券がもらえるというのが売りだったらしいのだが、いまや格安航空会社が乱立し、しかも航空券をもらっても追加で払わないといけない燃料費やら税金やらが高すぎるので、その点ではありがたみが全く無いプログラムになってしまったようだ。従ってこういったアトラクション系やら、ワインやらに交換するのが正解であろう。

 コートールド美術館にて。飲み屋の女の絵。最近英国では印象派がちょっとしたブームで、BBCがモネを中心に描いたドラマを放映したりしていたのだが、そのモネがこの絵の作者のマネと間違えられる話には笑った。あと、ドガは売春婦しか友達がいなかった(と噂されていた)とかね。もちろん、その女性への探究心がドガの素晴らしい躍動感あふれる絵を生み出したのだからそれでいいのだが、対照的に私生活が幸せだった(といってもいろいろあるのだが)モネの絵は本当に優しく、幸せな気分にさせてくれる。パリのオランジェリで見た「睡蓮」も本当に素晴らしかった。

 同じくコートールドにて。自分で耳を切り落とした基地外画家の痛~い自画像。絵画については詳しくない(どころか、少なくとも自分で絵を描くという能力は完全に欠如している)のだが、ゴッホの絵をいろんなところで見て感じたのは、このおっさん点描画家なんだけど、その点が点じゃなくて一定の長さの線なのね。で、その線が円を描いたり渦を巻いたりするように描かれるの。独創的な手法なのだが、ご本人には画像世界がそのように認識されていたのだろうな。精神異常者(か、脳の器質的異常)らしい常人に真似できない空間認識である。


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