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Cotswolds [英国内旅行]

1月2日(火)~7日(日) 晴れ、雨、曇り
 ブリテン島の左下くらい、中世の雰囲気を残す村々で知られるコッツウォルズへ。Avon川河口の中心都市ブリストルBristolまでEasyJetで飛び、そこからはレンタカーを借りての旅。一日せいぜい4000円くらいなので、大変お得。

 まずはストーンヘンジStonehenge。紀元前3000年から数千年に渡って建築された先住民の遺跡。実のところ、いろいろな歴史マニアに言われてきたような謎はあまりなくて、むしろそれぞれの時代の文化を的確に反映しているものだそうだが、何せ文字のない時代であることと、ケルト文明以前の先住民のことが何も分かっていないことからあらゆる推測がなされてきた。ちなみに、

 往年の姿はこうだったらしい。これは目からうろこだった。

 ソールズベリSalisbury大聖堂。13世紀建造、初期ゴシック様式による英国最大の聖堂。形が美しいのももちろんだが、マグナ・カルタの保存状態の良いヤツ(原本とも呼ばれるが、実際のところは最初の写本らしい)が面白い。

 お風呂…の語源のバースBath。ローマ時代の遺跡が完全にノルマン人のがれきの下に埋もれていたのを19世紀に発掘し、それ以来英国でも有数のアトラクションである。これで風呂に入れたら最高なのだが(最近近くに温水プールのような風呂はできたそうだ)。ちなみに今回の旅行に限らないが、激安素泊まり宿チェーンTravelodgeをよく利用している。あまりにシンプルすぎることも多いが、この街の宿Bath Centralはその名の通り街のど真ん中にあって大変良かった。フロントのフィリピン人のおばちゃんも親切で、お勧め。ついでにこの街はやたらと東南アジア系のレストランが多く、タイ・インドネシア料理を満喫した。

 ここからはコッツウォルズらしい村々を。まずレイコックLacock。ハリポタの撮影で有名なアビーは冬季閉館。残念。太い柱と白壁のコントラストはヨークなどでも見かけるが、なかなか味わい深い。たまに白壁にペンキで柱の絵を描いているふざけた建物もあるが。

 バイブリーBibury。通称「イングランドで最も美しい村」。奥に見えている建物はナショナル・トラスト管理の古~いもの。川の流れとのコントラストは、確かに英国の田舎を一枚の写真で語れそうなものだ。

 カッスル・クームCastle Combe。「最も古い家並みが保存されている村」。小さな村だが、川が流れていてその川が危険水位近くまで増水していた。聞くところではこの10年でいろいろな原因により洪水の問題が英国中で増えているらしい。最も大きな問題になっているのは北イングランドの西側の街カーライルCarlisleで、治水対策の遅れ、というか行政の無知無策が大きな被害をもたらす例が後を絶たない。
 右に見えている建物はマーケットのしるし。古い村に行くとどこでも見かける。雰囲気のいいホテルでランチとお茶。

 チッピング・カムデンChipping Campden。大きなマーケット・ホールは1627年の建造で、屋根や梁の古い構造を中から眺めることができる。街はかつて毛織物で栄えた名残で大きい。独特の黄色っぽい石材の建物が特徴的。

 ボートンBourton-on-the-Water。浅く広い川が町の真ん中を流れている様は面白いが、それ自体は綺麗すぎて雰囲気はあまりない。この街で見るべきはこの写真、モデル・ヴィレッジ。町の全てを精巧に1/9に再現した力作は見る価値あり。

 グロースターGloucester。歴史の中で増築を繰り返してきているが、迫力ある大聖堂だ。ここは地域の中心都市だが、クルマで行くと市街地の周辺をリング・ロードで回ることになり、さんざん迷ってしまった。しかも合流が難しかったり、今回のドライブで唯一と言っていい怖い思いをしたところ。

 大聖堂の中庭。ここの回廊もハリポタの学校の洪水シーンで使用。深さ20センチくらいの大きな薄い水槽を使って、水に浸かるシーンを撮ったとか。で、ハリポタの写真を使おうとしたら著作権でもめかけたのであっさり撤去して、本来ある長い歴史を守る方に戻ったとか。正解だろう。

 その歴史の一つ、ジェンナー先生の像。種痘で有名なこの偉大なる医師は、近くの村のかかりつけ医だった。その日々の仕事の中で、乳搾りの女性に天然痘が少ないという民間の知恵に興味を持ちワクチン投与の方法を発明するわけだが、もちろん現代で言えば人体実験以外の何者でもない。しかし医療は結果が全て。あまり日本で紹介されない素晴らしい大聖堂の隅に、堂々と像は建っている。

 12月には胃潰瘍、パリでは風邪、クルマは炎上(修理しました。79ポンド=20000円くらいで何とか済みました…とほほ)、ロンドンでは何もなかったが直後に乗ったのと同じような路線のNational Expressの2階建て長距離バスCoachが転倒し2名死亡多数重傷(しかも死者の片方のアジア人男性の名前はついに分からないまま!)、とトラブル続きの年末だったが、年が明けて禊ぎも済んで旅行も順調に…行くことは全くなかった。。・゜・(ノД`)・゜・。
 金曜日、忘れもしないボートンへの移動中、たまたま聴いていたラジオのニュースが言うにはブリストル空港で大規模なフライトキャンセル。理由はというと、滑走路の新舗装工事をしたところ、工程の問題でスリッピーになってしまいオーバーランのインシデントが2件発生したからだという。これが本当の「滑」走路…などと洒落ている場合ではない。この問題は既にクリスマス前に発生していたというのだから呆れる。というより多客期にはできるだけキャンセルを出したくなかったのだろうが、それにしても俺たちの飛行機、火曜日にその滑走路に着陸したぞ!たしかEasyJetなので777だったと思うが、今まで日本国外では経験したことのない強い逆噴射をかけて止まったので、英国でも地方空港の滑走路は短いんだな…と思ったらそんな理由ではなかったのだ。
 そしてもう一つのバカぶりはその空港会社で、「新しい舗装には問題はない!」と金・土の2日間に渡って言い張り、一切何の対処もしない怠慢ぶり。EasyJetから始まった空港使用拒否が順次広まり、BAやKLMが拒否するに至ってやっと重い腰を上げる危機管理能力の無さ。各航空会社は海の向こう側のカーディフ国際空港やバスで2時間かかるバーミンガムへダイヴァート、のどかな田舎空港から空前絶後の大・バス輸送作戦が展開され、テレビには「ブリストル・バス・ターミナルよりお送りします」などと揶揄される始末(町の中心部から30分ほど離れている)。
 原因が原因なだけにこれは日曜日の帰り便は飛ばない!と即時に判断。鉄道はすごく高い(と思っていたが、あとから調べてみると結果的には「ちょっと高い」程度だった)ので、残る選択はバスしかない。ということで、昨年末事故をしたNational Express(といっても事故後2階建てバスは全て運行停止している)に乗る羽目になり、チケットをボートンのインフォメーションで購入。この会社も英国の他の交通機関と同様、早く買えばすごく安いが直前に買うと高い(日本はいつ買ってもその間くらいの感覚だが)。ロンドンまで片道6ポンド(1500円)で行ったというのに、この帰りは一人55ポンド(13000円!)も払う羽目になってしまった。ちなみにEasyJetの片道運賃は15ポンド(3600円)なので、思いっきり損失。判断は結局正しくて、日曜日はEasyJetも半分くらいはダイヴァートできたのだが我々の便はあっさりキャンセル。ニュースを知らなかったらどうなっていたかと思うとぞっとすることしきり。
 ただ、バスの所要時間は9時間…ニューカッスルに到着した時には日もとっぷりと暮れていた(イングランドを対角線に横断するこんな直行便があるというのもすごい話だが。ちなみに鉄道だと5時間くらい、こちらも上手く行くと直行便)。疲れた…。ちなみに糞空港の方だが、結局は折れて日曜日の夜から突貫工事。月曜朝10時には第1便が無事着陸していた。危険を無策で放置するどころか、危険はないと言い張る無能ぶり!いやそれ以前に、十分なノウハウがあろうはずの滑走路舗装を現代のこの時代になって「失敗」する能力の低さには唖然とする。日本の土建屋の能力も似たようなものだろうが、空港などというごまかしの許されないところには全知全能と公共事業費を惜しみなくつぎ込むのが日本人の美徳…と、無駄遣い。ま、この山ほどのキャンセルでせいぜい巨額の賠償金でもかぶってクビくくってくれ。いや、それこそ責任取ってクビをくくるのは日本人くらいか(自殺はダメです。ヤクザの保険金自殺偽装殺人はもっとダメです)。


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