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新居 [英国生活・文化]

6月5日(日) 曇時々雨

 6月1日に無事に新居に入ることが出来た。ホテル街(といっても昔からあるようなとても家庭的な古い建物のやつ)とそれに付随するカフェやレストランやの並ぶにぎやかな通りから1歩入ったところ。街の中心部からはメトロで10分、大学は中心部の北の端にあって我が家から徒歩30分ちゃりんこ10分(まだ買ってない)。街の雰囲気は悪くないし荒れてもいない。学生が多い(←このことが問題でもある。後述)。学生が多く住むということは家賃もそれなりに妥当だということだし(彼らは2,3人でシェアして住むのがほとんど。大学が巨大で寮はあまり足りていないらしい)、生活に車が必ずしも必要ないということ。また、食費を安く済ませるためのスーパーや市場が生活圏内にあるということ。他の国では学食が安いはずだが、この大学はなぜか食堂がエライひとの接待用で高く、生協食堂(Union shopという)は食事も出来るがメインは5軒もあるパブ(!)と地下のクラブ(!!)。だから自炊が必須なのである。

 これがTyneside flatの並ぶ町並み。100年以上前に計画的に作られた頑丈な造りのテラスハウスで、人の多い街は美しくもあっていいが、人気がないとやや不気味。

 玄関。赤線の下が我が家の領域。右の扉は二階の家の入り口で、ドアを開けるとすぐに階段を上る仕組み。二階の間取りは一階とほぼ同じだが、屋根裏部屋のぶん一部屋多い。

 リビング。セカンドベッドルームがダブルベッドの入るやや大きい部屋になっているため、ちょっと狭い。食卓セットはなかったのでTamaが安くeBay(Yahoo UKのオークションはeBayに丸投げ)で落札したのはいいが、輸送料に160ポンド(32000円!)も取られて近所で買うのと変わらなかった。でも気に入っている。

 リビングには暖炉もあって雰囲気抜群だが、残念ながら埋められている(メンテナンスが大変なのと、冬は火を炊いていないと寒くて大変らしい)。セカンドベッドルームにはなぜか開いている暖炉があって、使えるのかどうか興味深い。

 キッチン。この国の特徴で流しがむちゃくちゃ小さい。正面に見えているのは食器洗い機ではなく(その普及率も世界一らしいが)、洗濯機である。英国ではここにあるのが常識。というのは、古くからの法律でバスルームには電源コンセントなどを設置してはならず、かつキッチンからドア2枚を隔てていなければならないと決められているので、ここ以外に置き場所がないので自然に収まってしまったのである。オーブンも良いが、クッカーフードはヒューズが切れているのか最初からファンも回らないし電気もつかない。管理人が呼んだ電気修理屋は未だ来ず。英国病だ。

 マスターベッドルーム。広すぎてもてあましたので、あまっていた勉強机を持ち込んでコンピュータデスクにした。今もそこで作業中。

 バスルーム。この国でよく問題になるセントラルヒーティング兼用ガス湯沸かし器は超強力でしっかりバスにお湯も溜まるし、シャワーは後からついたと思われる電気式湯沸しでこれまた快調。これはありがたい。トイレはなぜか水タンクが小さいが、まあ流れないことはない。もうひとつ、この国のトイレットペーパーは必ずミシン目入り。ロール掛けはあっても日本のような紙を切るふたがかかっていないからだろう。

 2階に住んでいるのは学生数人だが、どうもこの連中は人の迷惑を顧みない連中でドアはバンバン閉めるわ、階段はどかどか上がるわ困った連中だ。この街はそんな学生の街であることがいい点でもありうっとうしい点でもあるのだが、D.はつい先日まで働きながらも学生をして莫迦な後輩たちがマンションに来ては同様の馬鹿騒ぎをしていたので、自分の恥ずかしい過去をかんがみまあそれくらいのことは大めに見てやろうと思っている。
 思っているが、土曜日の晩はひどかった。いま大学は学期末で進級打上げやら卒業お別れやらのパーティ真っ盛り。部屋でどんちゃん騒ぎした挙句、午前四時に階段(というのは写真にもあったとおり、我が家の廊下から壁一枚隔てた隣の部屋になる)で何事か叫んでいる男はいるわ、二階の窓から真下の我が家の庭めがけてトイレットペーパーはまだしもブーツの片足(!)やらお皿(!!)やらが降ってくるわ、もう大変!でもこんな騒ぎはこの時期には恒例行事なのだと、後日一緒に仕事をしている先生が教えてくれた。
 よりによって次の日、前述の食卓セットが留守中に届いて隣(上の部屋)預け。一体どんなくれいじぃなヤツが住んでいるのかと思ったら、ごく普通の女の子だった。部屋の中はもうむちゃくちゃだった(笑)。さすがにその晩はないかと思ったら、夜中の1時過ぎに部屋を間違えてノックされてびっくりする。莫迦な学生が友達の部屋に飲みに行くのに、酔っ払ってかどうしてか通りを間違えたらしい。まったく。

 家主のおばちゃんはやや離れた都市に住んでいて一度も顔を見せたことがなく(何故かinventory check - ついている家具や食器の数や内容の確認 - すらない。信頼しているのかいい加減なのか)、とても親切な不動産屋と、この地域の物件の管理を任されている超無愛想な、でも気の優しいオヤジが間に立っていろいろやってくれている。複数の不動産屋に賃貸を頼んでいて決まって断るのを忘れていたのか、一回よその不動産屋が客を連れてきて「部屋を見せてください。あなたたちはもうすぐ出て行くのでしょう?」なんて言って来たときにはビックリしたが。なんとも不意の来客の多い家だ。
 この街はケーブルテレビが張り巡らされていて、一つの契約で電話もインターネットも出来るのでそれを申し込んだ。英国らしくなく素早くやってきてとても手際よく仕事をしてくれそうだ…と思っていたら、配線材が短すぎたのでそれを通す為にあっさり壁に穴を開けてしまった!ビクトリア朝の建物だぞ!(笑)大体家主にどう説明したらええねん…って「ここは賃貸だからそれは困る」の一言が言えればよかったんだけど、そういう時って異国語はすぐ出ないもんですなあ。うぅぅ。
 おかげでテレビのチャンネルは劇的に増えたし(地上波は英国全土で5つと、そのローカル局しかない。それ以上発達する前にケーブルやら衛星やらが普及してしまったのだろう)、電話も通じたし、とても日本とは比較にならないけどまあまあインターネットもできるようにはなったのだが(そのインターネットのインストールCDも止まってしまって使い物にならず。使わずに自力でできたからいいが、全くCDまで英国病か!)、それにしても家主が何て言うかなあ。このまま来なかったらいいのになあ。


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コメント 3

mayu

とうとう新居で新婚生活ですか。やっとですね(笑)。

最近は毎日家にいるので、パソとお友達。ちあんと英国日記読ませてもらってます。ほんと国が違うと何から何まで違うますね。私には一生味わえないでしょう(外国語には拒否反応が…)。

私も最近ブログ初めて(今日立ち上げたところ)、四苦八苦しております。機械音痴でなかったはずなのになぁ~。
by mayu (2005-06-10 01:31) 

D.

やあいらっしゃい。
家には妻のMeのPCがあってブロードバンドにつないでいるんだが
これがどうにも調子が悪い!
妻は僕が先日一度落としたからだと言い張る。ある意味正しいかも(涙)

ブログのアドレスまた教えてね。
by D. (2005-06-10 17:51) 

mayu

多分奥様が正しいかと(苦笑)。デリケートな機械ですので…。わがパソコンも調子がいいかといえばそうでもないけど、使えるからいいかと。機械に負けてるからなぁ~、私。その点奥様はそこらへん強いかと。

ちなみに、ブログのアドレスでございます。ここに書いてよかったかしらん?。日記のように好き勝手書いております。
http://mayu-kimama.ameblo.jp/
by mayu (2005-06-11 23:40) 

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