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恩師(というのは英語で何というのだろう?) [ヴィザ・留学・研究]

5月28日(土) 猫の目のようにくるくる変わるお天気、でも雨は降らない

 家が決まりそうである。Steveの勧めに従って地区を選び直し、Jesmondのやや下町、それでもメトロの駅が近くて小さなスーパーもあり、大学まで歩いて20分ちゃりんこ8分の場所にあるTyneside flat(←もう説明したかな?19世紀末~20世紀初頭のビクトリア時代にこの地域に多く建てられた2階建て長屋で、デタッチド・ハウスを何軒も並べて1階と2階も別の家にして入り口を一つ一つ分けたもの。正式に引っ越したらまた写真で説明しよう)の1階。街の雰囲気も悪くないし、何と言っても改装したてで床がフローリングで電化製品も良い(これはこの国ではとても素晴らしいことだ)。部屋はバスルーム、キッチン、ラウンジがやや狭いが、ダブルの広いベッドルームにシングルの普通サイズのベッドルーム。裏庭もちゃんとある。家賃は月550ポンド(約11万円)、地区から言うと妥当からやや安、内装から考えるととてもお得。不動産屋は親切だが、6ヶ月家賃先払いだけは曲げてくれなかったので、敷金礼金を払うつもりで頑張って用意することにする。日本に来て苦労する留学生たちのことを思えば、これでも外国人には優しい方なのだろう。正式契約はBank holiday(公共機関の休日だが、一般の仕事も休む人が多い)明けの火曜日の予定。

 夜、Prof. John Davison夫妻のお宅に招かれる。Johnは僕を最初にNewcastleに招いてくれた恩師で、奈良に来訪された時には夫妻の観光ガイド兼運転手もしたことがある(←若い研究者がよくさせられることだが、実に楽しかった)。ある専門学会のPresidentでもあり、僕にawardを与えてくれた選考委員長で、つまり僕の仕事を最初に認めてくれた人物でもある。大学の一線からは退いているが、学会と、そして今でも臨床もこなしていてそれなりに忙しい。典型的なGeordie(Newcastle人のこと)で、英国流のジョークとこの地域特有のフレンドリーさにあふれた人物。もちろんNewcastle Unitedの筋金入りサポーター。
 迎えに来て下さって一言、「この家には以前(1968年頃)住んでいたことがある!」。いまお邪魔しているAbbotsford terraceの家は昔の医師寮で、向かいの今は保険会社の事務所や高級アパートになっている建物はそれぞれ子供病院・産科病院だったという。「あそこの窓のはりだした部屋で私の2人の娘が生まれたんだ」と言って笑っていた。

 お宅は美しいテラス・ハウスで、表は一見そっけない造りだが、本物の火のついている暖炉を含む内装はもちろんのこと、目を見張るように美しい裏庭!芝生と花と木々、カエルと2匹の大きなカメ。(笑)ピアノの先生である奥さんも実に明るくてチャーミングな方で、料理がまた美味しい。若い頃の研究者としての暮らしは貧乏に耐えることだ!なんて励まされ、いくら話しても話し足りず、そうこうするうちにワインですっかり酔ってしまう。上の娘さん(産科医!)の家がJesmondの新しい家に近く、いずれお招きする約束をして(狭いけど…)、タクシー代まで出してもらって帰ってきた時には日が変わっていた。


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コメント 4

SHIN

Some pcs. of sunshine !
時々、天気予報で言いますね。
時に、sunshine が blue sky になることもある。
それで幸せ。

いいじゃない、英国の空。
ニューキャッスルはドーバーを渡る風がお天気を決める。
昔、リンドバーグがドーバーを越え、
「翼よ、あれがパリの灯だ」と、言った、
その飛行機を運んだ風が、季節によって、いったり来たり。

お天気も曇ったり、曇ったり、、、あれれ、いつも曇りか。

アパート決まって、良かったですね。
自転車通勤もまた楽し。 雨や霧でもチャリチャリチャリ
カッパ買わなきゃですね。
by SHIN (2005-06-01 07:31) 

D.

こちらは肌寒い日も結構ありますが
半袖の人間ばかり!
寒さに強いと言うよりは暑さに弱いようですね。

今のところ自転車は未入手。30分歩いて通っています。健康に良いです。
by D. (2005-06-04 01:31) 

SHIN

暑さに弱い上に、紫外線(太陽光線)への欲求が
強いのだと思います。
太陽系の生物は、多かれ少なかれ、太陽光線なしには
生きられませんからね。

真夏でも、Tシャツじゃ寒い日もあり。
で、なぜかTシャツに革のジャケットなんて人もいました。
隙あらば日光浴。

30分の徒歩。
健康的だわね。

ところで、日本の裁判のニュース、入ってますか?
研修医は労働者、との判決が出ましたね。
労働基準局の定める、最低賃金を下回る薄給は
違法だと言う事に発展しつつあり。
待遇改善しないから、医療事故が起こるんだ、
とか、余計な枝葉をつけたがる学者がいるのが
どうも気に入らないですけれど、
改善ってのは、いい事だと思います。
by SHIN (2005-06-06 07:35) 

KDN

 英国の仕事は完全な交代制で、重症患者がいても交代。 
 一緒に働いているアイルランドの女医さんいわく、彼女の国は日本風のはーどわーく。
 裁判になった某医大の例は条件もひどすぎるし、でも勤務内容は誰でもやっている程度か僕たちにしてみればそれ以下。だから特になんとも思わないのですが、
 大切なことは、そういったただ働きに日本の医療が支えられているということを認識すること。それがなくなったら現状は破綻します。金持ちだけが診療を受けられるようになるか、皆保険を守ってその代わり風邪を引いても1ヶ月待ちっていうこの国のようになるか。
 政府はもとより、マスコミも国民もそこから目をそむけて後回しにしようとしている限り、日本のカタストロフィは近いでしょう。極端な話、一度痛い目に遭ってみればいいのではないでしょうか。きっと労働力や金銭の市場原理に基づいた再分配がなされるはずです(苦笑)。僕たちはそれでもかまいません。産婦人科医は人手不足だし食っていけるだけの腕は若くてもきちんと苦労して磨いてきてますから。
 でも、そんな営利医者だけの世界、嫌でしょ?
by KDN (2005-06-07 07:32) 

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