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コート・ダジュール(1) エズ [国外旅行]

3月29日(水)~4月1日(土)
 TGVで一路南仏へ。インターネットで切符は買っていたので面倒は無かった。便利な時代である。パリ・リヨン駅で買って乗ったサンドイッチも、ビュッフェのランチパックも感動的に美味しかった。特にサンドイッチは英国の絶望的なアレに比べると値段半分美味さ10倍と言っても過言ではない。5時間という所要時間を感じさせない速さで一気に地中海沿いへ。地中海を見るのは人生で2度目だが、この美しい青さは本当に素晴らしい。紺碧海岸(Cote D'Azur)の名はなんと的確か。
 ニースの中心部は路面電車の敷設工事で通りという通りが掘り返されていてゴチャゴチャしていて歩きにくい。最初の3泊はニースではなく、崖の上に建つ鷲の巣村、エズに宿泊。コート・ダジュールの街はバスで結ばれていて、ニース~モナコ~マントン~エズ~グラース~カンヌと、どこまで乗っても一回1.30ユーロ(190円!!)というとんでもない値段なので利用する価値が高い(ニースからグラース、カンヌまでは50km以上ある)。エズまで25分。
 山の上の村、エズ。夜はホテル以外無人になる観光地だが、テーマパーク臭さは比較的薄い。宿泊は頂上に近いシャトーだったのでどうしようかと思案していたら、シャトーのフロントが街の入り口にあって正装の兄ちゃんが荷物を運搬してくれた。あまりにスムースだったので思わず偽物の泥棒かと思ってしまったくらいだ(笑)。ということで、シャトー・エザまたはシェブレ・ドールに泊まる客は坂の上り始めにある案内所に荷物を安心して?預けましょう。

 エズでは人生でそう何度もない豪華ホテルで何もしないことに決めていたので、のんびりとホンモノの暖炉(!)を焚いたりしつつ地中海の絶景を楽しむことに専念。豪華といっても3月末までは冬料金だし、2月から3月は閑散期で「2泊料金で3泊」キャンペーンだったりしたので(これが今回の旅程を決定した)、日本人学生の卒業旅行なんかにもお勧めである。朝食は高いのでふもとの雑貨屋でチーズとハムとフランスパンとオレンジジュースを買ってテラスで朝食。ただでさえ美味しいのに美しい海の眺めのおまけ付き。ホテルの対応はもちろん完璧、メールをチェックしたいというと仕事用のPCまで使わせてくれた。



 あまりすることのない村だが、山の上の村(Eze village)から海沿いの街(Eze sur mer)まで下りる徒歩1時間の山道、通称ニーチェの道は外すことのできない散歩道。神は死んだ、神は死んだとつぶやきながら海沿いまで下りて、地元の人しか来ないようなカフェでパスティス(南仏特産アニスのリキュール)を飲んでまた戻ってきた。北イングランドより10度は暖かい気温に汗ばむ。断崖が亜熱帯の青い海にそそり立つ様は敬愛する熊野の風景に近いものがあるが、ここには良くも悪くもあのような自然の厳しさは無さそうだ。


 欠点といえば、手頃なレストランが全くないこと。昼はふもとのカフェに下りればよいが(ただしあまり美味しそうではなかった)、夕食はホテルのディナーしか選択肢が無く、どうしても高くついてしまう。宿泊代よりも高い豪華ディナーって…ただし、払っただけの内容は楽しむことができる。日本のホテルで同じ食事をすれば倍の金額は取られるだろう。カネがあればさらにワインも素晴らしいものを楽しむことができるのだろうが、そちらの方の見識は全くないのでソムリエのグラスワインの選択に任せた。それでも正直に分からないものは分からないと言うと別に軽蔑している様子もなかったし、まあフランス人に対する偏見好きという偏見は若干改める気になった。とはいえ、こういう高級レストランのスタイルには一生慣れることはないだろうなぁ。
 以上、新婚旅行の報告でした。無事1周年を迎えたところですが(笑)


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