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英国小ネタ集(1) [英国生活・文化]

ナ○トスクープも懐かしい今日この頃。(笑)
大きく取り上げるほどでもない小ネタをまとめて、オモシロキコトモナキヨヲオモシロク。(by遠野様

1)英国で人気のテレビ番組・その1
 地上波の普及が遅れた結果、ケーブルや衛星放送が発達しているのは前述の通りだが、コンテンツ不足は否めない。言語の問題がない分、安易に米国の番組を輸入できることも自国コンテンツの遅れに拍車をかけているのだろう。実際、CMにバリエイションが少なく、映画がやたらと多い。Tamaは日本でも人気の"Will&Grace"やら"Friends"やら”Ally McBeal"(「アリー・マイ・ラブ」)やらがしつこく再放送されるので退屈しないで済んでいる(確かに面白い!)。男女同時生活ドキュメント"Big brother"も米国からライブ放送中で人気。(賛否両論あるようだが)
 そんな中、本当に面白いと思える官製(=BBCの)コメディがこちら。
オフィシャルサイト。
写真つき解説。
 このニュース風刺番組は十年以上続いていて、英国らしい諧謔趣味の効いた小気味のいい番組(各年の総集編がDVDにもなっているほど)。言っていることが3割くらいしか分からなくても面白いのだから、全部分かればもっと爆笑するのだろう。有名なコメディ・アクターAngus Deaytonが司会を務め、そのキャラからして笑える新聞(雑誌?)編集者Ian Hislopとやたら頭の回転の速い若手コメディアンPaul Mertonがそれぞれゲストと組んでニュースや珍映像やタブロイド紙の見出しに関するクイズに答えて点数を競うというものだが、その目的を忘れて番組はしばしば崩壊する。(笑)答える前にまずはなにかふざけたこと(というのか、皮肉や風刺と言うのか)を叫ぶのがお約束だから。観客は爆笑し、ゲストにしゃべる暇は与えられない。そんな中、司会のAngusだけはにこりともせずどんどん番組を進行してゆくのがなんとも言えず楽しい番組…だった。
 何故過去形かと言うと、Angusが数年前、クスリをやって売春宿に入り浸っているというタブロイド紙の本当かどうかわからないすっぱ抜きに遭い、それでもしばらくは出演していたのだが結局降板させられるという憂き目にあってしまったから。現在は週代わりで司会者が変わっているが(その状況を皮肉ってか、番組名が"Have I got OLD news for you"になっている)、はっきり言ってダメ、崩壊したら崩壊したまま終わってしまう。なんと言っても司会者たち自身が笑ってしまっているのだから。それくらい面白いのであるが、司会はやはり相当ハイレベルな英国的コメディアンでなくてはいけない。Angusの復帰を望む声は大きく、ケーブルでも幾つかのチャンネルが彼の時代のこの番組を再放送している。
 あ、もちろん、Angusのスキャンダルが露呈された時、そのタブロイドの見出しは即刻番組中でネタとして使われ大いに盛り上がったのは言うまでもない。(笑:見てみたいなあ)

2)英国で人気のテレビ番組・その2
 欧州での日本語放送はJSTVという、NHKの真面目番組に民放の番組を少し混ぜただけの衛星放送局だけで、5000円近く支払って見る価値のあるものとは思えない(いまどきインターネットで日本のニュースも見られるし。日本の新聞も取ってない)。K-1を除き、日本の番組が紹介される機会も少ない。
 ところがそんな中、唯一こんな古い番組だけがケーブルのChallengeという視聴者参加番組世界中から集めましたチャンネルで繰り返し放送され、カルトな人気。
http://homepage.ntlworld.com/kevin.kempthorne/Takeshi/
 分かります?「風雲たけし城」でっせ!!!出てくる視聴者はいかにも80年代の服や化粧。コメディアンの名前はほとんど分からず、でも稲川じゅんじ異常に若い。(笑)もっと面白いのは、これってTBSやんね?使われている大道具が最近もどこかで見たなあ…と思ったら、筋肉番付"Sasuke"のセットの原型だと気づいた。なるほど、ここに源流ありか…(苦笑)

3)おめーら、実は酒に弱いだろ?
 最近この国でも酔っ払いは大きな社会問題のひとつ。若者の馬鹿騒ぎや酒乱、女性が酔っ払ってはしたない格好で道端に座り込んだりしている様はテレビで放送されたり、Newcastle市の広報ポスターになったりしている。
 ところが彼らが飲んでいるのはほとんどがビールか、その他若者の飲み物系で、ウイスキーやスピリッツ(のストレートやロック)は全然飲んでいない。ワインの消費量はこの十年で急増したようだが、センスのいい食事の時か、学生が家に集まってパーティする時の飲み物のようだ(1本600~700円くらいからあるからね。昔、ギター部の合宿にカリフォルニアワインの4リッターボトルを持っていったのを思い出すなあ)。
 しかもテレビで莫迦っぽく酔っ払ったヤツが「今日はこんなに飲んだぜ!」なんて自慢している量が、せいぜい3~5パイント(1パイント≒570ml)。大したことないやん!ビールでそこまで発狂する理由が分からんなあ。3リッターくらいのビールは20代前半までは俺たちみんな当たり前で、しかも発狂するには至らなかったぞ、おい。アイルランドでパブに行くと「今日はあまり飲んでないんだ」と言いながら6パイント目のギネスを注文するオヤジがたくさんいたぞ。発狂するのは蒸留酒を飲んでからにしろっ!

4)日曜日の新聞
 最近新聞は日曜日にだけスーパーか"News&Boozes"(Boozeは酒の意味)の店で買っている。200円くらいするが、本紙のほかに1週間のテレビ・旅行・家・車・ビジネス・スポーツ(ただしかなり偏っている)・その他特集といった別刷が山のようにビニールパックに同封されているので、十分なのだ。
 タブロイド紙はスポーツの詳報を除いて、実にくだらない。地元の新聞もあるが、やはり平和な街なのだろう、「3児の母親が子供を家にほったらかしたまま恋人とバカンス!」なんてニュースが連日1面だったりする(テレビでも取り上げられていた。この国では15歳以下の子供だけでの留守番home aloneは法律で違法とされているのでまあ事件ではあるのだが)。市やその他発行のタウン紙は黙っていても毎週ポストに入っていて、面白いし地元のニュースは事足りる。

5)昼メシ
主任教授Steve:食べない。
研究指導者のGendie(ホワイト・ヴェジタリアン):パックのショートパスタ(毎日同じ。マズそう!)
1児の父Niel(最近ヘッドハンティングされて他の大学に移った天才肌):マーマイトを塗っただけのサンドイッチ。マーマイトは要するに味噌みたいなもんだから、日本で言うと白おにぎりに味噌汁!
アイリッシュの女医Mairead(33歳独身、美人、性格良し、敬虔なカソリックで絶対中絶手術には立ち会わない):りんご1個
ゴルフの先生で病理学者のHarry:ダイエット・ヴァージン・コークとなにか甘いお菓子
超有能秘書Sue:マズくて高い市販のサンドイッチ一個。
素敵な先生で息子も双子の孫もハンサムなAlison(女性、本名はAlison T. C. nie なんとか…長い!):りんご1個またはバナナ1本
最近痔の手術をしたデカ腹の研究主任Nick(音楽とビールを愛するOxford出身のオッサン):煙草とコーヒーのみ!
…妻がちゃんと美味しいサンドイッチを作ってくれるのは幸せだなあ(笑)。日本にいた時の安くて美味しい宅配弁当も懐かしいが。

6)環境問題
 ごみは週1回回収。家の裏通りに大きなゴミ箱(Binと呼ぶ)があって、そこに全部放り込んでおくと回収してくれる。そう、全部。ガラスもビンもアルミ缶もスチール缶も生ごみも再利用できそうな紙も植木鉢も建築廃材も全部、だ!…「リサイクル」って言葉、知ってる?(笑)
 洗剤が大好き。お風呂もそうだがアワアワ信仰があるらしく、流しが小さいのは水をためて洗剤でアワアワにしてそのなかに食器をボチャンと漬けるため。で、そのボチャンのあとどうするか?・・・洗剤を洗い流すなんて発想はこの国にはない!食器立てに置いて、拭いて、終わり。アンタ、死ぬわよ!
 紅茶の葉っぱはちゃんと捨てる。では、コーヒーの粉は?・・・正解:そのまま流しに流す。
 ジュースやビールの缶、お菓子の袋、マクドの容器、全て食べ終わったらそのまま路上に投棄。イギリス人がシンガポールに住むと罰金だけで破産する(どこかのHPのジョーク)。
 Tyne川の水が濁っているのもうなずけるこの有様(So called "Kuidaore")。でも海の向こうの北欧が頑張っているお陰で、北海の水はキレイなんだなこれが。まあ別に生活スタイルに文句は言わないけど、こんなヒトたちに捕鯨反対を叫ばれるのだけはムカつく。


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SHIN

ロンドン、えらい事になってますが
ご無事でしょうか?
by SHIN (2005-07-08 08:29) 

KDN

 どうもです。
 もちろん僕は無事なんですが、周りの連中は一人くらいは家族や友人がLondon周辺にいたりして昨日は連絡に大変だったようです。9.11同様、自分たちは攻撃から無縁だと思っていたところにやられた衝撃は大きいようです。ただし、テロそのものはかつてのIRAなどのテロの記憶があってか、絶望!ということにはなっていないのは、欧州人のたくましさでしょうか。
 個人的問題としては、ポンドの下落はありがたいですが、ヴィザの延長は難しくなるかもしれませんね。その場合は1年半で帰ってきます。
by KDN (2005-07-08 19:03) 

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