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世界遺産 [英国内旅行]

7月9日(土) 快晴
 Durhamの街に行ってきた。Newcastleから列車で南に15分、往復で4.80ポンド。ちなみにNewcastleもDurhamも、ロンドンとエジンバラを結ぶ街道(今の国道1号線)と鉄道の東海岸本線上に位置する。Wear川との交差点(街は川が蛇行してできた河岸段丘の上にある)にあるのがDurham、その北でTyne川を渡るとNewcastleというわけで、この地域をまとめてTyne and Wearと呼ぶ。無理やり日本の制度に当てはめればNorthumberland州Tyne&Wear県Newcastle市/Durham市、とでも言おうか。
 世界遺産にも登録されたDurham(だーらむ)は、中世より司教が直接統治するという珍しい形態を守ってきた街であり、産業革命に乗り遅れたことも幸いして現在までその趣を残す美しい街だ。

 大聖堂。町の一番高い位置にあり、現在もその威容は変わらない。英国キリスト教史における聖地でもある。この地出身の企業が多く、寄付も集まっているようだ。中は撮影禁止だったが、なかなか見どころが多い。

 城。現在は大学の敷地。ところが不運なことに、今日は年に一回のお祭りで拝観不可!全く、運が良いのか悪いのか…。

 そのお祭りがこちら。Minor's Gala(鉱夫のブラスバンド)という、ちょっと珍しいお祭り。この辺り一帯は鉱山の町でもあり、各炭鉱の組合がそれぞれブラスバンドを持って、年に一回演奏をして小さな街中を練り歩いたあと、大聖堂に奉納の演奏をする。夏祭りと安全祈願と事故の犠牲者追悼を兼ねた行事なのだと勝手に推察。しかし、暑かった!演奏している方はたまらなかっただろう。

 10を越える各バンド(ブラスバンドのほか、バグパイプのバンドもあり。やはりこの地域はスコットランドとの関連が深いのだ)の後ろには炭鉱の組合や、その他近郊にある労働組合ののぼり(というかパネルというか)がついて回る。実は1990年代にこの地域の最後の炭鉱は閉鎖されてしまったので本来の形では存続できないのだが、現在は街の人たちが中心になり、演奏者は全英から集まってくる形で祭りは継続されている。パブでビールを買って楽しみながら、陽気な演奏を大いに楽しんだ。


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