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持って来た方が良かったもの、要らなかったもの [英国生活・文化]

8月1日(月) 曇り
 日本の船便がやっと届く。出発から2ヶ月以上を要した。もちろん住居が決まるまでの実家で待機の時間もあったわけだが、それにしても船便というのはあまり生活に必要なものは入れるべきではないと実感。実際のところは航空便で早く届くものに如何に厳選した必要物品を詰め込めるかが勝負であった。ちなみに直近の情勢では、航空便は20kg~25kgのものではク○ネコヤ○トの別送便がもっとも安い。それ以下は各社大差ないし、それ以上は引受会社が限られる。船便はサービスや説明の分かりやすさも含めてやはり手堅く日○が一番である。しかもローカル情報だが○通のニューカッスル営業所(空港にあるがメール・電話も可)には通称Tomさんというとても親切な日本人の方がいらっしゃって、配送はもちろん日本への配送の相談も親切に乗って下さるので、近郊の方は是非相談を。なお、英国から日本への配達は、我々が荷物を送るといった程度では船便でも航空便でも料金に大差がないのも日本からとの大きな違いである。日○(しつこい?)の航空便が結局一番安い。

 さて、結局のところ何が必要で何が要らなかったのか?これは海外に赴任・留学される方が常に悩んでいるところだろうが、あくまで我々夫婦の私見として感想を述べてみよう。
 衣食住の衣から。こちらの夏は夏といってもミドルシーズンのようなものだから、薄手のセーターやカーディガンは必須。ただ、ニューカッスルに関しては街の連中が陽の出ている日はへそだしノースリーブで歩いているのでそうしたくもなる。衣類はバーゲンに合わせればそんなに高くはないので、よほどの貧乏留学でない限りはぼちぼち買い足してもよいかも。デザインは悪くないし、サイズの小さい女性は子供服に走るらしいがその子供服も日本よりははるかに良いデザインなので心配要らない。困ったのは、靴。サイズの問題ももちろんだが、安いのはすぐ穴があいた。いいヤツを買えばましなのかもしれないが、こればかりはバーゲンを待つことも出来ないので結局高くついてしまうかも。男性でも何足か持ってくる/航空便で送る手はずをしたほうがよいだろう。

 続いて、食、の前に、食器。この街に特徴的なのかもしれないがアウトレットの店がやたらと多い。代表的なのは河口沿いのRoyalQueyと北寄りのBoundary Millsで、この2箇所で生活用品は全て揃ってしまうほど。WedgewoodやLeCrousetのアウトレットまであるのだからちょっと日本的には想像がつかない。しかも運良く貸家に皿やティーポットがついていたりすると、日本から送った食器の置き場所に困るほどである。私達はついに待ちきれずWedgewoodの1枚100円の皿や日本の価格の十分の一と思われるティーポットを購入してしまい、船便が着いた時には既に食器の置き場所がない状態であった。よって、一般的な皿は一切不要。ただし茶碗とどんぶりはないので船でのんびり来てもらったら宜しい。逆に鍋やフライパンはどっちみち船を待つ間に欲しくなるので、パウンドランド(こちらの百均。というか、「200均」に相当)で安く買って2ヶ月をしのぐか、もう送らないことにしてこちらで良いLeCrousetを安く買うか(これも日本の半額以下!)。その他、無くてこまったのは大さじ・小さじくらいのものか。多少お金がある方なら基本的にはこちらで揃える方が楽しいだろう。
RoyalQuey(ロイヤルキー)にて。
 で、食。これは言い出すときりがないが、とんかつソースとウスターソースはあっても高そうなので、新品を隙間に詰めておくと良い。日本的醸造酢とみりんもない。モルト/ワインビネガーは匂いが強いので代用はやや困難か。以前にも書いたとおり、コメは何とかなる。炊飯器はこちらにもあるが、味はお粗末らしい。2人ならいい鍋で炊くと十分美味しいが、人数の多い家庭では英国240V仕様の日本のメーカーの炊飯器を航空便で送ると良いだろう。オーブンとトースターはあってもオーブントースターがない。チーズを乗せたパンや小さいピザやその他にあれほど便利なものはないのだが、電気ミニオーブンの発想はこの国にはないらしい(大々的に売り出したらヒットしそうだ)。これも日本から持ってきたかったものの一つ、ただし変圧器を使うにはちと電力が強すぎるか。240V仕様を見つけたら買っておく。あと、かつお節(および魚エキスを含む製品)が個人輸入禁止なのでロンドンの日本食材店のぼったくりにカネを払うか、法を犯す覚悟で送るか、この際昆布だしに転向するか、味の素の軍門に下るかを各自決断のこと。我が夫婦は生粋の関西人のクセにかつおだし派で大変苦労している。
 住。Dysonの掃除機が最近のブームで実際いいらしいが、5万円近くする。貸家据付の掃除機はほとんど期待できない。結局我々は日本から「フローリングモップ」と「ころころ」を送ってもらった。このコロコロの威力は絶大である。換え芯多数とともに是非早めに送っておくほうが良い。便座カバーもない。ただ、かつての英国はO型オンリーであったとされる便座だが、最近U型とO型が混在するようなので、家が決まってから家族に送ってもらうほうが良い。スリッパがないか、あっても高い。スーツケースに各自一セット、船便で来客用を。あと、これだけ雨が降るくせに長傘はめったにないか、高級店にしかない。折りたたみで我慢するか、船便に入れておくこと。どちらも我慢できない場合はスポーツ用品安売り店に行くとゴルフのコーナーで手に入れることができる。ガムテープがない。紙のヤツは全くなく、布のヤツはDIYの店で銀色のヤツを発見できるが安くはない。すき間埋めに入れておくと後で重宝する。
 電気製品はよく壊れるとはいうものの、変圧器の手間や船便で到着するまでの時間を考慮するとあまり送るメリットはない。携帯やPCは240Vまで可のものがほとんどなので最小限の範囲で持参し、念のため小型の変圧器も持ってきているが、PCの周辺機器以外ではほとんど使う機会がない(しかも結構電圧不安定)。ただし携帯の充電器は焼損してしまったのでこちらで買う羽目になった。NOKIAでよかった(携帯の話はまた改めて書く)。PC周辺機器はやや高いが驚くほど高くはないので、あえて新規に買って持ってくるほどのことはない(もちろん、ノートorブックをメインで使っているなら必ず手荷物で持ってくること。デスクトップはこちらでもすこぶる安いので持ってくる価値はないし変圧も大変。日本語は簡単に使えるしキーボードだけ持参する手もある。ちなみにマックは全く見かけない)。プリンタもこちらに持ってくるかどうするか最後まで悩んだが、結局こちらでEPSONの安いもの(最低価格帯は8000円程度)を購入した。印刷品質の不満はないが、日本に比べてインクが倍の値段である。お陰で詰め替えやらノーブランド品やらが大盛況である。印刷する機会の多い人は頑張って持ってくると、その手間をランニングコストで相殺できるかもしれない。日本的なUSBケーブル/LANケーブルの安売りは期待できないので、その辺りにこだわる人は買って航空便で送っても荷物にはならないだろう。
 文房具は全く勝手が違う。こだわりのある人は持参すべき。但しステープラーやセロテープのサイズは合わない。シャーペンの芯も見かけたことがない。PILOTやZEBRAのボールペンは探せばある。ルーズリーフもあまり見かけない。ほとんどが2穴か4穴で、特に2穴のレポート用紙はよく見かけるのでこれに書き込んで2穴に綴じるのだろう。再生PPC用紙がなくて(そりゃそうだ、この国はリサイクルなんてしないんだから!)日常の印刷用紙の値段はやや高め。ただし日本よりもやや良い紙を日常的に使用しているということ。ざら半紙はFish&Chips屋以外では見かけない。
 その他、個人的事情としては、やはり趣味のものは大事。クラシックギターはあえて送って本当に良かった。大切な叔父制作のYAMAHA G-200ではもちろんなくて、高くても他に代わりのきくJOSE ORIBEにしたが、無事に着いて、乾燥した気候のせいかとてもいい音を出している。こちらではクラシック楽器は日本のように労働者階級も多数たしなんだりするものではないので、楽譜も手に入りにくく、できるだけ送っておくと良い。逆にゴルフはアメリカほどではなくても一般的なスポーツである(ただし競技人口はそれほど多くない。フットボール・クリケット・ラグビーと分け合っているようなかんじ)。ただしゴルフクラブはこちらはVAT(消費税=17.5%)のぶん高いので、初心者用セットならこちらで買ったほうが安いが、多少の経験とやる気のある人は船便で良いので送っておくと楽しめる。読書は人それぞれであるが、読む人はある程度送っておいたほうが良いだろう。

 ああ、随分長くなってしまった。思いついたら夫婦でまた書く。


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コメント 1

tama

日本から急遽送ってもらったもの
・洗濯物ネット
 よく探したらFenwickにあった。さすがFenwick。高いけど何でもあるという評判はウソではなかった。でも住み始めてから2ヵ月後だったので、なかなか売っている代物ではないみたい。
・オイルコンテナー
 揚げ物をした油を入れておく容器。何故か売っていない。
こちらの人は面倒で揚げ物なんてしないみたい。
なんとか代用品を探してみたけど良いのがなかったです。
・湯ノ花
  温泉気分が味わえて最高でした!
・みりん
  てりをだしたかったら蜂蜜で代用できると教えてもらったので
蜂蜜を使っていたけれど、みりんが届いたら料理の幅が広がりました。
by tama (2005-08-27 02:52) 

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