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THE ASHES [英国生活・文化]

9月12日(月)晴れ
 とても英国的な4大スポーツのひとつ・クリケットのことはよく英国滞在記にも紹介されているのでここで改めて内容を説明するつもりはないが、今日はイングランドvs.オーストラリアの年次(ではない:後ほど説明)対抗戦THE ASHESの最終日であった。
 語源は研究室仲間の英国人に説明してもらったがよくわからない。ウィケットを燃やしてその灰を毎回貯めていったからとか何とか。確かに勝利カップは小さな香炉みたいなカップだった。重要なことは、世界で最も盛り上がるこの対抗戦で、英国はこの18年間勝っていないということ!あんたの国を中心に英連邦の国でしかやっていないスポーツだろうに、何やってんだか全く。
 試合のシステムは5日間のフル・マッチを5試合、計25日間やる。間に休みの週もあるので夏休み中やっている。今年、四戦目までの戦績は2勝1敗1引き分けでイングランドリード。つまり5戦目を負けなければイングランドに18年ぶりの勝利が待っている。というわけで、BBCは連日ニュースのトップがこれ。日本の選挙なんて誰も知りません。とほほ。
 木曜日に始まった最終戦、1イニング目はイングランド373対オーストラリア367とわずか6点差の拮抗したゲーム。しかし終了時点で4日目が終了してしまっていた。途中で日が暮れたり天候がイマイチだったりして頻繁に試合が中断されたからだ。ただ、雨が降っていないのに小型の光度計を手にして審判(今年は南アフリカ、二人)が「暗いから中断!」とやっている姿はやや胡散臭くもあった(実際、珍しいことらしい)。なぜならこのフル・マッチは2イニングで終了だが、5日目で終わらない場合は引き分け=つまり2勝1敗2分けで英国の勝利となるからだ。それでもイングランドの攻撃を午前中に終わらせてしまえばオーストラリア大逆転の目もあったわけだが、2回の表はランチ休憩を越えてティー休憩の後までイングランドが攻撃し335点を獲得してしまい大勢は決した。オーストラリアはたった4球、0オーバーで予定調和のごとく日没終了引き分け。
 …クリケットそのものはなんとなく面白さが分かってきたが、白人同士のフェアを売り物にするスポーツでもルールは勝たせたい国のために何とでもなるところがイタイ。われわれ有色人種がF1や体操やスキーや柔道やその他で常に白人どもに食らう不利なルール解釈・改正(悪)もむべなるかな。ま、フットボールはよりにもよって北アイルランドに何十年かぶりの敗北を喫して(しかもベルファストで負けるのは史上初めて)ワールドカップ予選通過が黄信号点灯だし、プライドを保ちたい気持ちは分かりますがね。テロに誤認射殺にと今年は暗いニュースばかりだし。

 ところで、クリケットは夏にしかしないスポーツなんだそうで。では冬はどうしているか?…5秒以内に答えられたあなたはやわらかアタマ。そうです、南半球のオーストラリア・ニュージーランド・南アフリカ・ジンバブエや、冬のないインド・パキスタン・バングラデシュ・スリランカに行って試合するのです。簡単すぎましたかね。(ってことはイングランドだけが特殊な季節だってことじゃないか。まったく)
 では、THE ASHESはいつやるんだ?…と思っていまちょっと調べてみたところが、どうもこの試合は2年に一回らしい。2005年夏にイングランドで開催のあとは、2007年の初頭(2006年の年末からスタート)にオーストラリア、その次に2009年の夏にまたイングランドで、ということらしい。ちなみに最初の試合は形態こそやや違うものの1880年だって。うえっ。


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