今週のマグパイズ

11月5日(土)　雨のち晴れ
　我らがNewcastle Unitedは9試合で3勝4敗3引き分けの10位と、開幕当初のダメダメぶりからはやや開放されつつある。今日はビリから2番目、19位のBirmingham Cityが相手だが、やや衰えたとはいえ強力なFWエミール＝へスキーを擁し油断は禁物。

　今日の恩師と自慢の帽子。"FOOTY CRAZY"(蹴球馬鹿!?)だって。しかも真ん中のボールは押すと応援歌が流れる。マフラーもチームのもの。若いなあ！しかし先々週のサンダーランドとのダービーマッチ（North East DerbyとかTyne&Wear Derbyとか呼ばれる）の試合後には酔っ払って暴れるファン（それも味方の、だ！）に誤って蹴飛ばされて痛い思いをしたとか。逮捕者20人以上。酒を飲ますからいかんのじゃなどとぶつぶつ言いながらも、毎年の事だからと夫婦であきらめているあたりは、さすがにファン歴40年以上。(笑)

　今日も5万人を優に超える大入り。人気チームはいいねえ。3時キックオフのゲームだが、ナイター照明が必要なシーズンになった。しかも途中から雨が降ってきてあまり良いコンディションではなかった。

　試合は我慢のゲームとなり、我らがオーウェンも不発。ディフェンスは以前より改善が見られ飛び込んでゆくタイミングも悪くないが、それでも敵ながらさすがなのはへスキーの身体能力で、危ないシーンもいくつかある。しかしそれ以上に問題なのはMFの底での連携の悪さで、とにかくばらばら。ボール取ってもキープできないわ、前線にフィードしても雑なボールしか行かないわ、あげくに荒いディフェンスでカードもらうわで目も当てられない有様。何でも前日にN'Zogbiaは父親を亡くしたそうで、それでも試合を休まないプロ根性は賞賛できるが…サイドからのオーバーラップだけは辛うじて見るべき点があったが、全体に膠着して後半は観客からもブーイングの多い試合に。
　しかしそのばらばらの主犯であったエムレ＝ベルゾール（日韓W杯でも出ていたトルコ代表の彼だ）が個人能力で一発を決める。左サイドやや内寄りに持ち上がって強烈なアーリークロス（遠目に見ても、彼の左足から供給されたボールは強烈なカーブを描いた！）、こぼれたところを自らミドルシュート！キーパーの手を弾いてゴールへ。先々週のダービーでの決勝FKに続く活躍で辛くも勝利！勝ったから喜んではいるものの、この組織力の無さは困ったものだ…と恩師も呆れ顔。でも、ま、これでエムレ君には勢いづいてもらって、来週の地獄のW杯プレーオフ(vs.スイス)を勝ち抜いて欲しいところ。

　次は2週間のお休みで首位独走のチェルシー戦。アウェーだし、ここまでMan-U・Wigan・Bolton・Arsenalと上位チームに見事に敗れているので期待薄だが、ビッグマウスで嫌われ者のモウリーニョ監督にガツンと食らわせて欲しいところですな。…って、実は夫婦揃ってモウリーニョはそんなに嫌いではないんですけどね。Man-Uに敗れた日曜日の試合後はなかなか紳士的なことを言っていたしね（案外それが彼の本当の性格のような気がするのだけど）。Tamaはランパードのファンになってしまったし…しかしヒデがなかなかいい活躍のBoltonや、なんと言っても今年初めて昇格したばかりで大旋風を巻き起こしているWigan（現在2位。ちなみにBolton同様マンチェスター郊外の街で、ラグビーが伝統的に強い土地だった）の絡んだ優勝争いを見たいのは俺たちだけではないはず。やはりちょいと失速してもらわなくては。
　なお、この休み中に我らがシアラー兄ぃは悪化するスポーツヘルニアの手術に踏み切るという。俺はすぐ戻ってくるぜ！と宣言しているようだ。いまこの時期に手術をするのは現役続行への意欲が強いものと信じたい。心から快復を祈る。