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ラム肉のプロヴァンス風蒸し煮 [英国生活・文化]

 Tamaはあんなことを言っているが、別にフランスに興味がなかったわけではなく単純に学会準備で忙しかったのと、フランス人が好きじゃなかっただけである(今も好きではないが、スペイン人よりはマシかも知れないと思い始めている。ま、国籍で決めるのはよくない)。観光は(ノートルダムとオルセーに裏切られた他は)実に楽しかったし、なんと言ってもビストロの食事は大変楽しみにしていたのである。そしてそれはおおむね期待通りだった。パリはちょっと高い気がしたが金額以上の美味さ、そして南仏は安くて美味しかった。エズはやや豪華すぎたが…。

 英国人の男と話をしていると「俺は料理をしないために結婚したのだ!」「俺のできる料理は2つもある!ビーンズ・オン・トーストとエッグ・オン・トーストだ(どっちも焼いて乗せるだけやんけ)」などと豪語する連中ばかりだが、こちら日本人若夫婦はD.の父親がくっきんぐぱぱでTamaの父上に至ってはプロであることもあって、男も料理をするのは当たり前。D.も下手だが、一応ひとり暮らしもしていたので大方の英国人よりはできるつもり(苦笑)。
 ここでは魚はキッパー以外絶望的だが、肉は実に充実しているし(薄切りや霜降りはないが、塊とか鶏一匹とかの大きな単位が安い!)、野菜も不満のない程度には手に入る(もちろんフランスに比べると種類は3分の1といったところだが)。そこで英国人にはなかなか思いつかないだろうメニューをトライしては成功したり撃沈したりしている。詳しくはTamaのブログを見ていただくとして、最近放ったヒットがこちら。

 日本で買ってきたフランス人シェフ監修の料理本(確か下にリンクしたヤツ)によれば「プロヴァンス風ラム肉の蒸し煮」。オリーブオイルとトマトとハーブが入れば何でもプロヴァンス風と呼んでいるような気がするのだがそれはさておき、焼き締めたラム肉とトマト・にんにく・タマネギ・にんじん・半乾燥味付け黒オリーブ(本には「生オリーブ・ギリシャ産が望ましい」とある。そんなもん日本でも英国でも手に入るかい!)にトマトピューレ、白ワイン、タイムとローリエを加えてオーブンで2時間以上蒸し煮にするだけである。圧力鍋なら同様の効果を短時間で得られるかもしれない(そういえばSEB/TEFALもフランスの会社だったな)。水分を少なめにして、焦げ付かないように監視するのがポイント。煮汁から脂を捨ててソースを作れと書いてあるが、まだ面倒くさくてしてない(笑)。客人がきたらやってみよう。これにTamaの手作り焼きたてパン(こちらはD.は全く経験なし、Tamaの得意分野)と一本600円の激安赤ワインで、ちょっと豪華な気分に浸る貧乏留学生夫妻の日曜日が大変気に入っている。
 オーブンでの蒸し煮を可能にしたのはこのル・クルーゼの黒鍋で、別にこれまでのオレンジ色(内側はホウロウのクリーム色)のヤツでやっても良かったのだけど、高温で肉を焼くと焦げ付きが目立って気になるし、どうしてもフタしてオーブンに入れるのに抵抗があった。そこでこの平鍋、我が家の通称「なんちゃってダッチ・オーブン」または「日本に帰ったらすき焼き鍋」と、黒角肉焼きロースト・パンを購入。他のル・クルーゼはTamaの個人的費用だが、この黒シリーズはバーゲン時を狙って滞在費用から奮発したので、万が一離婚でもしたらフタと鍋と別々に持って行かなくてはならない。(笑…もちろん冗談ですよ。ちなみに英国法では離婚時は「すべての二人の財産は共有と見なして折半する」のが基本なので、ポー○・マッ○ートニーがもめるのは当たり前)。

ル・クルーゼでつくる基本のフランスビストロ料理

ル・クルーゼでつくる基本のフランスビストロ料理

  • 作者: トマ デュヴァル, 大森 由紀子, ダヴィッド ラトゥジェベール
  • 出版社/メーカー: 地球丸
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 大型本


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